今日の新患さん【テニス肘疑い】
今日の新患さんは現在通われている高校生のお母さんでした。
2週間ほど前に荷物を持った際に肘を痛めて様子を見ていましたが、物を持った時の左ひじの痛みが継続するため受診されました。
掌を下にして物を持つと肘の外側に痛みが出るという、典型的な「テニス肘」と思われるような症状でした。
テニス肘というのは正式には外側上顆炎と言われる病名で、テニスをする方に多いですが、日常でパソコン作業など指をよく使う仕事をする方にもみられます。
確認の方法は
①掌を下にして物を把持した際に痛みが出るかどうか確認する「Chairテスト」
(画像引用 https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/lateral_epicondylitis.html)
②肘を伸ばして掌を握った状態で拳の部分に上から抵抗をかけて痛みが出るかどうか確認する「Thomsenテスト」
(画像引用 https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/lateral_epicondylitis.html)
③ ②と同じ状態で掌を伸ばして中指を上から押さえて、患者さんはそれに抵抗するように力を入れて痛みが出るかどうかを確認する「中指伸展テスト」
(画像引用 https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/lateral_epicondylitis.html)
こういったテストで痛みが出るようであればテニス肘(外側上顆炎)を疑います。
このテニス肘はテニス肘用のサポーターやバンドで治療を行うところが多いと思いますが、サポーターだけの治療では根本的な解決にはならないと考えています。
テニス肘になる原因はいくつかありますが、今日の方は掌を下に向ける動きが硬くなってしまい、それを肘でカバーしていた為、肘に負担がかかっていました。
その為、この回内と言われる前腕の動きを筋膜リリースで修正していきました。
リリース後は治療院内にあるカゴが痛みなく持てるようになったので、これから重たいものでも持てるように治療をしていきたいと思います。
柔道整復師 服部 耕平