豊明市で交通事故後の腰椎捻挫でお困りの方へ。
こんにちは。
愛知県豊明市にある、HK LABOの服部 耕平です。
現在までに整形外科専門病院、デイサービス、トレーナー活動で様々な痛みでお困りの方の施術をさせて頂きました。
姿勢や歩き方などの動作から一人一人の方の痛みに合わせた治療をおこなっております。
今回は交通事故後の腰痛に関しての原因と治療法を解説していこうと思います。
交通事故後の首の痛みでお困りの方はこちらをご参照ください。 ⇒ 交通事故後の首の痛み「むち打ち」でお困りの方へ。
Contents
腰椎とは
腰椎とは腰にある5つの骨の事を言います。
腰はこの腰椎と体幹と呼ばれる腹筋や背筋などの筋肉に覆われて体を支えています。
筋肉があるとはいえ上半身と下半身をつなぐ大切な部分をこの小さな骨で支えているため、衝撃や過度な負荷が加わった際に痛みが出やすい関節になります。
腰椎捻挫とは
腰椎捻挫というのはスポーツや日常生活で腰に負担が加わり、筋肉、筋膜、靭帯などの軟部組織に微細な損傷が起こり腰部に痛みが出る疾患を総称して言います。
交通事故後、レントゲンやMRIで骨に異常がないけど、痛みが出ているという方はほとんどがこの腰部捻挫にあてはまると思います。
病院では急性腰痛やギックリ腰と言われることもありますが、同じ疾患を指しています。
交通事故後の腰椎捻挫の症状
交通事故後の腰痛の症状としては
☑ 体を反らすと痛い
☑ 体を前に倒すと痛い
☑ 立ち上がる時に痛い
☑ 仰向けで寝ると痛みが出る
☑ 歩くと痛い
☑ 下肢(太もも、ふくらはぎ、足)に痺れが出ている。
などが挙げられます。
交通事故後は、筋肉の痛み自体が後から出る場合や、事故直後は興奮状態にあるため痛みを感じにくく数時間後、数日後に出るケースも少なくありません。
少しの違和感を放っておくと症状が強くなったり痺れが出ることもあるので、必ず専門家に一度診てもらうことをお勧めします。
交通事故後の腰椎捻挫の原因
交通事故後の腰部捻挫の原因について説明します。
交通事故によって痛みが出たのだから原因は交通事故の衝撃ではないかと思われる方もみえると思いますが、同じ衝撃を受けても痛みが出る人もいれば出ない人もいます。
ギックリ腰も同じですね、同じ重さの物を持ち上げたとしてもぎっくり腰になる人もいればならない人もいます。
その差が何なのかという事を説明したいと思います。
これがすべてというわけではないですが、一番多い原因は股関節の柔軟性の低下です。
交通事故の際に限らず体が前に倒れるときは本来股関節が大きく動き、腰は足りない可動域を補うように動く程度が理想です。
90度体を倒す時には股関節が60度、腰椎で30度というようにあくまでも股関節が大きく動くということです。
しかし、腰痛になりやすい人は股関節の固い人が多くこの動きがうまく出来ずに股関節と腰のバランスが逆転しています。
つまり腰の方が大きく動いているという事です。
前屈で見るとこのような感じですね。
この2枚目の腰を曲げた前屈の方が腰痛の出やすい人です。
追突事故のようなケースは加害者側も被害者側も体が前のめりになるような力が働くことが多いと思います。
この時に腰椎捻挫になる人は、股関節が硬くなっていて衝撃を受けた際に股関節で衝撃の力を吸収しきれずに腰が大きく曲がることになります。
そうなってしまうと腰椎の後方にある筋肉や靭帯が必要以上に引き伸ばされ、損傷してしまいます。
これが交通事故の際の腰部痛の原因になります。
放っておいて治らないの?
今回のような交通事故の痛みは自然治癒しないのかという疑問を持たれる人もいると思います。
結論からいうと完治はしません。
この完治というのは再発をしない状態まで戻す、という意味です。
痛みが引くだけであれば数週間〜数ヶ月安静にしていると引いてくるケースもあると思います。
しかし、それは完治とは言えません。
もともと股関節の柔軟性が低下していたことが原因で腰への負担が増えていたので、それを解決しない限りは完治とは言えないと考えています。
仮に痛みが引いたとしても中腰で荷物を持った際に同じように腰に負担がかかるという身体のバランスは変わっていない為、再発する可能性があるという事です。
こういったことを「交通事故のせいで腰痛が癖になった。」と思われる方も多いですが、シンプルに腰痛の原因が取り除けていないという事です。
股関節の柔軟性の低下とは
股関節の柔軟性の低下と聞いてもしっくりこない人もいると思いますが、今回のようなケースは股関節の屈曲と呼ばれる膝を抱えるような可動域の低下しているケースが多いです。
このように股関節を曲げる動きですね。
この動きが硬くなると座っている状態で衝撃を受けた時に股関節ではなく腰が曲がってしまい、腰痛の原因になります。
では、なぜ股関節の可動域が悪くなるのかを説明したいと思います。
股関節可動域低下の原因
股関節の可動域が悪くなる原因は筋肉や筋膜の硬さにあります。
ただ一概に筋肉や筋膜の硬さと言っても股関節の可動域に関わる筋肉はたくさんあります。
その中でも3つ挙げたいと思います。
大殿筋の柔軟性低下と治療法
大殿筋というのはお尻にある大きな筋肉になります。
この筋肉は骨盤に広く付いているので硬くなると股関節を曲げる動きを制限します。
腰も丸くなりやすくなります。
この筋肉は手でほぐす事が難しいので、野球ボールやテニスボールを使ってほぐすのが良いと思います。
仰向けで寝た状態、または膝を曲げて座った状態でお尻の下にボールを置き体重をかけながらお尻を動かしてゴロゴロボールを動かしてみて下さい。
こんな感じですね。
これを毎日続けて頂くと股関節の曲がる角度が次第に増えてくると思います。
内転筋の柔軟性低下と治療法
今度は内転筋ですね。
内転筋もいくつかありますが、今回は太ももの内側にある筋肉をまとめて内転筋として説明したいと思います。
この内転筋も骨盤から太ももに付く筋肉で骨盤・股関節の動きに大きくかかわります。
あとは硬くなると開脚が硬くなったりもします。
この筋肉は手でもほぐせるの試してみて下さい。
少し脚を開いた状態で内ももの付け根の方にゴロゴロと硬くなっている筋肉があるので、この部分を横断するように手でほぐしてみて下さい。
筋膜リリースのローラーをお持ちの方は写真のようにうつ伏せになって、股関節を開いて内ももにローラーを当てながらゴロゴロと転がしてほぐしてみて下さい。
これも毎日ほぐして頂くと股関節や骨盤の動きが改善されて腰椎捻挫の痛みが減るともいます。
外側広筋の柔軟性低下と治療法
最後に外側広筋と呼ばれる太ももの外側にある筋肉のほぐし方を説明したいと思います。
外側広筋は直接骨盤についているわけでは無いのですが、太ももから間接的に骨盤の動きに影響します。
詳細は今回は省略しますが、硬くなると腰の筋肉への負担が大きくなります。
この筋肉をほぐすにはローラーが必要になります。
横向きになって太ももの外側にローラーを当てて、ゴロゴロとローラーを転がします。
体重をかけると最初はかなり痛みがありますが、柔らかくなると痛みも軽減してくるのでコツコツとほぐしてみて下さい。
結局どこをほぐせばいいの?
交通事故後のの腰椎捻挫の原因と治療法を説明しましたが、「結局どこをほぐせばいいの?」と疑問を持たれる方もみえると思います。
今回に限らず痛みの原因は人それぞれ違うので、一概に腰痛の場合はここが原因と決めつける事はできません。
今回紹介した筋肉の中でも一カ所ほぐせば痛みが改善される方もみえれば、2カ所ほぐさないといけない方もみえます。
その為、確実に原因を取り除くためには専門家に診てもらう事をお勧めします。
どうしても自分で治したいと思われている人は先ほどの3つの部位を少しずつ試してみてどこをほぐした後が痛みが軽減するかをご自身で確認して、1番痛みが楽になる場所をほぐして頂くのがいいと思います。
まとめ
今回は交通事故後の腰椎捻挫について説明しました。
実は交通事故だからといって特別なことはありません。他の痛みと同じようにどこが硬くなってどこに負担がかかっているのかを細かく評価することで原因がみえてくるので、それを見つけて改善することさえ出来れば痛みは無くなります。
ただ、交通事故の場合はその場では痛みが出なかったり、後から痛みや痺れの症状を感じることもあるので、少しでも不安なことがあれば専門の方に診てもらう事をお勧めします。
ご不明な点やご質問などあればLINE@やメールでお問い合わせ頂ければ、可能な限りお答えさせて頂きます。
どのようなお悩みでも構いませんので、遠慮なくご連絡ください。
本日は長文を最後までお読み頂き本当にありがとうございます。
柔道整復師 服部 耕平