今日の新患さん【右首と左腰部の痛み】
今日の新患さんは昨日完治して卒業となった方のお母さんが来院されました。
右の首の痛みと左腰の痛みでお困りだったようですが、時々右手にしびれも出始めたので心配になり来院されました。
今日は首の痛みを重点的に行いました。
神経症状はなく上を向いた時の右頸部の痛みが強くしっかりと上を向けないような状態でした、
問診から姿勢のチェックをさせてもらうと、右の鎖骨が前方に偏位していました。
首の痛みの方は必ずこの鎖骨の位置をチェックさせてもらいます。
今回の方のように上を向くと痛いという方の多くのの方が鎖骨が前方に回旋しながら下に下がっています。
正常であれば上を向く際には首だけではなく鎖骨が後方に回りながら挙上する動きが必要です。
しかし鎖骨が下がっているとこの動きが出来ず、それをカバーするように首の骨(頸椎)が過剰に反ってしまいます。
それによって頸椎の後方が衝突してしまい、痛みが出てしまうというわけです。
本来鎖骨は首と一緒になって上を向く手助けをしないといけないのに、このケースの場合は反対に邪魔をしている様の状態です。
今日の患者さんもこのパターンで手で鎖骨を上に持ち上げた状態で上を向くと痛みが引いたようなので、鎖骨の動きを改善していく方針で治療を行いました。
治療後は天井が見えるぐらいには上を向くことが出来て喜んで頂けました。
この考え方はどこの部位の治療でも重要で、痛みの出ている場所はどこかがさぼっている関係で頑張りすぎていることが多いです。
この頑張りすぎている部分をどうにかするのではなく、さぼっている部分はどこかを見つけることが楽に早く痛みを無くしていく方法になると思っています。
柔道整復師 服部 耕平