膝の前方の痛み(オスグッドやジャンパー膝)の原因は姿勢や身体の使い方にあります!
HK LABOの服部です。
今日から数回にわたって、多くの患者様が悩まれている膝の痛みについてお話をさせて頂きます。
当院が得意としている治療の1つでもあります。
一言で膝の痛みといっても、様々な場所の痛みがあると思いますが、今回は膝の前の痛みについてお話します。
代表的なのはオスグッド・シュラッター病といわれるスポーツ障害から膝蓋靭帯炎、ジャンパー膝、膝蓋大腿関節症(お皿の痛み)、シンディング・ラーセン・ヨハンセン病、分裂膝蓋骨など様々な病名があります。
階段やしゃがむ時、スポーツだとジャンプの際に膝を曲げると膝に痛みが出る方が多いと思います。
放っておくと歩くだけでも痛くなる方もみえます。
こういった膝の痛みの治療されている方の多くは大腿四頭筋という太ももの前の筋肉のストレッチをされている方が多いのではないでしょうか。
もしくは成長痛やスポーツ障害と言われて、安静にして痛みが引くのを待っている方もみえると思います。
安静にして運動量を減らすと痛みは引きますが、原因の解決にはならず、繰り返しの痛みに悩まされるケースもあります。
では、なぜ膝の正面が痛くなるのでしょうか。
この痛みは太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)の使い過ぎによって起きてきます。
そのため、ストレッチをしてください、と言われることがよくあります。
筋肉が硬くなっている場合はストレッチで改善しますが、多くの場合は使い過ぎもしくは使わないといけない体のバランスになっていることが多いです。
簡単に説明させて頂くと、立っている状態で体を前に倒すと太ももの後ろの筋肉を使いやすくなり(写真左)、体を後ろに倒していくと太ももの前側の筋肉を使いやすくなります(写真右)。
膝の正面に痛みがある方は右のような姿勢をしている方が多いです。
体が後ろに倒れたり背中が丸い、いわゆる猫背の状態で走ったり、ジャンプしたりする動作を繰り返すと、さらに太ももの前の筋肉を使うことになってしまいます。
これが使い過ぎという事です。その筋肉の負担が大きくなっている状態なので、単に硬いというわけではありません。
筋肉をよく使うという事は筋肉がついている部分が強く引っ張られるという事になります。
この大腿四頭筋は膝のお皿や膝下のスネの骨に付着するのでその部分に痛みが出たり炎症を起こして腫れてしまうのです。
確かに痛みが出ている部分を引っ張っているのは太ももの前の筋肉なのですが、ここで大切なことはなぜ大腿四頭筋を使いすぎてしまうのか、なぜ体が後ろに倒れやすくなってしまっているのかをしっかりと見ていくことなのです。
ここの問題を解決しないことには再発を繰り返してしまうので、この姿勢や間違った体の使い方を正しい使い方に変えることが一番の治療になります。
さらにスポーツ選手の場合は走る、ジャンプなどの動作は体(上半身)を前に倒す必要があるのでこのような痛みのある選手に話を聞くと、ジャンプを苦手としている選手が多いです。
それは筋力やセンスといったものではなく、体の使い方に隠されています。(詳細は後日。)
次回はそのような痛みにはどのような治療をすると改善するのかをお話ししたいと思います。
当院は足・膝・股関節の痛みやオスグッドなどのスポーツ障害を得意とした治療院です。
姿勢、歩き方、体の使い方を細かくチェックさせて頂き、痛みの根本的な原因を解決して、豊かな生活のお手伝いをさせて頂きます。
豊明、刈谷、大府、緑区にお住いの痛みでお困りの方、諦める前に一度ご相談ください。