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変形性股関節症のクライアントの解説

こんにちは。

 

愛知県豊明市にある、HK LABOの服部 耕平です。

現在までに整形外科専門病院、デイサービス、トレーナー活動で様々な痛みでお困りの方の施術をさせて頂きました。

姿勢や歩き方などの動作から一人一人の方の痛みに合わせた治療をおこなっております。

 

 

Contents

はじめに

 

今回は実際にみさせて頂いている変形性股関節症の方の解説をしていきます。

 

まずは動画をご覧ください。

 

後半の方がスムーズにに歩けています。

このクライアントさんの問題点や治療の内容を説明していきます。

 

変形性股関節症の細かな内容が知りたい方はこちらをご参照ください。

「変形性股関節症」と言われて、歩行時の股関節前方の痛みでお困りの方へ。

「変形性股関節症」と言われて、歩行時の股関節外側の痛みでお困りの方へ。

 

 

今回のクライアントさん

 

このクライアントさんは59歳女性、二年ほど前に股関節に痛みが出現し整形で「変形性股関節症」と診断。

他にも整形や整体、接骨院をいくつか受診しリハビリをしましたが症状が緩解せずに当院を受診。

 

症状は

 

  • 歩行時の股関節痛(前方、外側、後方)
  • 靴下や靴が履けない
  • 左脚ががに股になる

 

の訴えがありました。

 

このままだと手術になるかもしれない不安から手術以外でどうにかしたいという希望でした。

 

 

 

変形性股関節症とは

 

変形性股関節症は股関節のクッションの役割をしている軟骨が擦り減り、臼蓋と呼ばれる骨盤側の受け皿の部分や大腿骨側の骨頭と呼ばれる先端の部分が変形することで痛みや可動域の制限を引き起こす疾患のことを言います。

 

(画像引用 公益社団法人 日本整形外科学会HP   https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/hip_osteoarthritis.html)

 

「臼蓋形成不全」といって生まれつき骨盤側の受け皿の臼蓋と呼ばれる部分が浅くなっている方など構造的に問題がある人に起きやすいとですが、最近では構造的な問題が無く原因が不明(一次性股関節症)のケースも増えていると言われています。

 

(画像引用 公益社団法人 日本整形外科学会HP   https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/hip_osteoarthritis.html)

 

 

今回の問題点

 

今回クライアントさんの主訴(症状)に対する問題点は2つあります。

一つは股関節の伸展と呼ばれる脚を後ろに伸ばす動きに制限があること。

 

 

 

2つ目は内旋と呼ばれる股関節を内に捻る動きに制限があることでした。

 

 

この二つが今回の症状にどのように影響があるかを解説していきます。

 

股関節伸展制限による問題

 

股関節の伸展制限は今回の症状の歩行時痛に影響しています。

このクライアントさんの歩行時痛は左脚が後ろに伸びた時に(この日は)股関節前方に痛みがありました。

歩行時の蹴りだすタイミングで太ももは後方に伸ばされます。

 

 

 

この時に正常であれば関節はスムーズに回転して足が後ろに伸びます。

 

 

しかし、可動域が狭くなっている時は

 

 

可動域に制限がある場合は関節が回転せずに股関節の負担が分散されません。

さらに無理やり後方に伸ばそうとすると骨盤も一緒に回ってしまい股関節周囲の筋肉にも負担がかかります。

 

 

これが今回の歩行時の股関節痛の原因です。

そのため、根本解決には股関節の伸展可動域の改善が必要になります。

 

 

股関節内旋制限による問題

 

歩行時のがに股や靴下が履けなくなっているのは股関節の内旋制限が原因になっていました。

内旋制限がある方は歩行時につま先がまっすぐ向けられない為、がに股になります。

これはわかりやすいと思います。

 

右足よりも左足の方が外を向いているのが分かると思います。

 

 

靴下が履けなくなっていたのもこの内旋制限が原因でした。

この内旋制限により靴下を履こうとすると膝が極端に外に向いてしまうため、履けなくなっていました。

これもまっすぐ膝を体に近づけるためにはこの内旋可動域が必要になります。

 

その為、この内旋可動域の改善が、がに股と靴下を履く動作の根本解決になります。

 

どの筋肉が硬くなっているの?

 

さらに評価をしているとこれらの可動域の制限になっているのは「内転筋」でした。

 

 

内転筋は硬くなると脚を後方に伸ばす時に邪魔になる筋肉です。

 

 

 

さらに太ももを外に向ける作用もあるためがに股にもなります。

 

これらの原因が別々の場合もありますが、今回のクライアントさんの場合は伸展も内旋の制限も内転筋の影響でした。

 

 

内転筋の筋膜リリース

 

内転筋の筋膜リリース方法はこのように開脚もしくは胡坐をかいたようなポジションで内ももに弦のように張っている筋肉を探してみて下さい。

 

 

上手く触れていればゴロゴロとした筋肉を感じると思います。

この部分を横断するようにほぐしてみて下さい。

 

特に今回のように股関節にに痛みがある方は股関節に近い部分に硬さがあることが多いので付け根に近い部分を念入りにリリース(ほぐして)して下さい。

 

自分で行うと一回の効果は少ないかもしれませんが、コツコツとほぐしていくと痛みとがに股が改善されてくると思います。

 

動画の解説

 

ではこれを踏まえて最初に見て頂いた動画の解説を行います。

 

まずは伸展可動域が改善されたことで左脚が後方にまっすぐ伸びるようになりました。

施術前はややがに股の状態でまっすぐ後ろに脚を引けなかった分左右の足の間に隙間があります。

この辺も伸展や内旋可動域が改善された効果だと思います。

 

(後方からだとわかりづらかったので動画にはない前方からの写真になります)

 

骨盤の動きまではなかなか見られないかもしれませんが、脚が後方に伸びた時に施術前の動画では骨盤後方に回旋していますが、施術後はそれも減少しました。

この画像からでも若干わかるのではないでしょうか。

 

 

歩幅も大切ですが、痛みを無くすためにはこのような細かい部分の観察も必要になります。

 

 

 

ご本人が気にされていたがに股ですが、一回の治療では少しですがつま先が少し前を向いているのがわかるかと思います。

 

 

こちらでも若干ですが修正されてるのが分かります。

 

治療後は痛みは無くなり、歩きやすくなったと言われていました。

 

 

最後に

 

今回は変形性股関節症の実際のクライアントさんの紹介をさせて頂きました。

軟骨のすり減る病気と言われる変形性関節症はすぐに完治するわけではないですが、原因を見つけてコツコツと治療をしていけば改善する疾患です。

 

同じようなことを何度も書いてしまいますが、この変形性股関節症や変形性膝関節症は当院が特に力を入れている治療の一つです。

それはまだまだ治るとという事を知らない方が多く、必要のない手術をすることもあるからです。

当院にみえる方で「もっと早くこういった治療を知りたかった。」と言われる方も少なくありません。

 

そういった方に変形性股関節症・変形性膝関節症の根本治療とは何なのかという事を少しでも知って頂きたいと思っています。

 

今回の内容で全ての変形性股関節症の方に効果があるとは思っていませんが、あてはまる人には効果があると思うので一度試してみて下さい。

 

それでも、あまり改善されない方は改善方法は他にもあるので、私たちのようなプロに一度みてもらってください。

当院も股関節の治療を得意としていますので、お気軽にご相談ください。

 

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

服部 耕平

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