膝が繰り返し腫れる原因は?膝のお皿まわりの腫れと対処法
こんにちは。
愛知県豊明市にある、HK LABOの服部 耕平です。
これまで整形外科専門病院や接骨院、デイサービス、トレーナー活動を通して、膝の痛みや腫れを含むさまざまな身体の悩みに対応してきました。
HK LABOでは、膝の状態だけでなく、姿勢や歩き方などの動作も確認し、一人ひとりの状態に合わせた施術や運動を行っています。
Contents
膝が繰り返し腫れてお困りの方へ
膝の痛みでお困りの方の中には、
「膝のお皿まわりが腫れてきた」「一度腫れが引いても、しばらくするとまた腫れる」と悩んでいる方もみえるのではないでしょうか。
膝の腫れは、変形性膝関節症や半月板損傷のほか、スポーツによる膝の損傷、膝蓋大腿関節症、分裂膝蓋骨などでもみられることがあります。
また、普段はほとんど痛みがなくても、急に腫れることがあります。
膝のお皿まわりが腫れて見えても、腫れている場所そのものだけに原因があるとは限りません。
関節の中にたまった液体によってお皿の周囲がふくらんで見える場合や、関節の外側にある組織が腫れている場合などがあり、
原因は一つではありません。
この記事では、膝が腫れる仕組みや原因の一例、腫れを繰り返すときに考えたいこと、自宅で行う対処法について解説します。
ただし、急に強く腫れた場合や、強い熱感・発熱がある場合、痛みが強く体重をかけられない場合、
けがの直後から腫れてきた場合は、セルフケアを優先せず、早めに整形外科などの医療機関へ相談してください。
膝が腫れるとき、関節の中では何が起きている?
膝は大腿骨、脛骨、膝蓋骨の3つの骨から構成されます。

この膝関節は関節包と呼ばれる袋で覆われています。

膝の腫れでよくみられるのが、関節包の内側にある関節液が増えた状態です。
一般に「膝に水がたまる」といわれ、関節の中で炎症が起きると関節液が増えることがあります。
関節液が増えると、膝のお皿の周囲や上側がふくらんで見えたり、膝を曲げにくくなったりすることがあります。
ただし、膝の腫れがすべて関節内の水によるものとは限りません。
膝の前側にある滑液包や皮下組織など、関節の外側が腫れることもあります。
また、転倒やスポーツ中のけがのあとに短時間で大きく腫れた場合は、関節内に血液がたまっている可能性もあります。
骨折や靭帯損傷などを伴うことがあるため、早めに整形外科を受診してください。
ここからは、関節内に水がたまる「関節水腫」を中心に説明していきます。
なぜ膝に水がたまって腫れるの?
膝の腫れの一つである関節水腫は、関節の中で炎症が起こり、関節液が通常より多くなることで生じます。
炎症が起きたときには、腫れのほかに赤み、熱感、痛み、動かしにくさなどがみられることがあります。
ただし、すべての症状が同時に出るとは限りません。
炎症が起こる原因には、変形性膝関節症に伴う関節内の変化、半月板や靭帯などの損傷、
スポーツや日常動作による負担など、さまざまなものがあります。
痛風や偽痛風、関節リウマチ、感染などが関係することもあるため、腫れているという情報だけで原因を一つに決めることはできません。
変形性膝関節症などで腫れを繰り返す方の中には、歩行や階段、しゃがみ動作などによって膝への負担が重なり、
関節内の炎症につながっているケースがあります。
筋肉の硬さだけで膝の腫れの原因が決まるわけではありません。
しかし、筋肉の硬さが膝のお皿の動きや負担のかかり方に関係することはあります。
ここからは、その一例として、大腿四頭筋と膝のお皿の動きの関係を説明します。
膝のお皿まわりに負担がかかる一例
膝の腫れを繰り返す原因は一つではありません。
その中には、歩行や階段、しゃがみ動作などを繰り返すことで、膝のお皿と大腿骨の間に負担がかかっているケースがあります。
ここでは一例として、太ももの前側にある大腿四頭筋の硬さが、
膝のお皿の動きや負担のかかり方にどのように関係するのかを説明します。

膝のお皿である膝蓋骨は、膝の曲げ伸ばしに合わせて、大腿骨側の溝に沿って滑るように動きます。


膝蓋骨には、太ももの前側にある大腿四頭筋がつながっています。

大腿四頭筋の柔軟性が低下すると、膝を曲げたときに膝蓋骨が大腿骨側へ押しつけられる力が強くなることがあります。
この状態で階段やしゃがみ動作などを繰り返すと、膝のお皿と大腿骨の間に負担がかかりやすくなる可能性があります。

このような負担が繰り返されることが、膝のお皿まわりの痛みや関節内の炎症につながるケースもあります。
ただし、これは膝が腫れる原因の一例です。
大腿骨と脛骨の間、半月板、滑膜など、ほかの部分の状態が関係していることもあるため、
実際には腫れ方や痛む場所、膝の動きなどを確認する必要があります。
太ももの前側のセルフケア
今回説明したように、膝が繰り返し腫れる原因は一つではありません。
その中には、大腿四頭筋の硬さが、膝のお皿の動きや負担のかかり方に関係しているケースがあります。
このような場合は、膝の腫れや熱感が落ち着いてから太ももの前側をやさしくほぐすことで、膝を曲げやすくなることがあります。
大腿四頭筋は、太ももの前側から膝蓋骨を介して、膝の下側につながる筋肉です。

大腿四頭筋の硬さが膝のお皿の動きに関係している場合は、お皿に近い太ももの前側に張りや硬さがみられることがあります。

お皿に近い太ももの前側を、指や手のひらでゆっくり圧迫しながらほぐします。
同じ場所を強くグリグリと押さず、「痛気持ちいい程度」の強さで行ってください。

セルフケアの前後で膝をゆっくり曲げ伸ばしし、動かしやすさや太ももの張りがどのように変わるか確認してください。
痛みや腫れが強くなる場合は中止してください。
大腿四頭筋の硬さが関係している場合には、膝の曲げやすさが変わることがあります。
ただし、このセルフケアだけで膝の腫れが治まるわけではなく、すべての方に当てはまるものでもありません。
膝の腫れを繰り返す場合は、セルフケアだけで様子を見続けず、関節内の状態や膝の動きを確認してもらうことが大切です。
膝の水を抜くとクセになる?
「膝の水を注射で抜くと、クセになって何度もたまるのでは?」と心配される方もみえると思います。
水を抜く処置そのものが原因で、膝に水がたまりやすくなるわけではありません。
水を抜いたあとに再び腫れるのは、関節内の炎症や膝に負担がかかる状態が続いていることが理由として考えられます。
注射器で水を抜く処置は「関節穿刺」と呼ばれ、膝の張りや痛みを和らげたり、抜いた関節液から原因を調べたりするために行われることがあります。
ただし、水を抜く必要があるかどうかは膝の状態によって異なるため、医師の判断が必要です。
水を抜いて一度腫れが落ち着いても、繰り返し腫れる場合は、関節内の状態や日常生活で膝に負担がかかる動きなどを確認することが大切です。
膝の腫れを繰り返すときに大切なこと
膝の腫れが一度落ち着いても繰り返す場合は、腫れを抑えるだけでなく、膝に腫れが出ている理由や、日常生活での負担のかかり方まで確認することが大切です。
安静にすることや、必要に応じて医療機関で水を抜くことも大切な対処法です。
ただし、関節内の炎症や膝に負担がかかる状態が続いていると、再び腫れることがあります。
今回紹介した太ももの前側のセルフケアは、大腿四頭筋の硬さが膝のお皿の動きに関係している場合に行う方法の一つです。
膝が腫れる原因はさまざまであり、すべての方に当てはまるものではありません。
愛知県豊明市のHK LABOでは、膝が腫れるタイミングや痛みの有無を伺い、膝のお皿の動き、姿勢や歩き方、股関節・足首の動きなどから、膝に負担がかかりやすい動きや身体の状態を確認します。
お身体の状態に合わせて、筋肉のケア、ストレッチ、リハビリ・エクササイズなどを組み合わせ、膝にかかる負担を和らげて動きやすい身体づくりをサポートします。
次のようなお悩みがある方は、一度ご相談ください。
- 膝の腫れが落ち着いても、歩いたあとや階段のあとに繰り返す
- 膝のお皿まわりが腫れ、曲げ伸ばししにくい
- 医療機関で水を抜いても、また腫れることがある
- 膝だけでなく、姿勢や歩き方まで確認してほしい
膝の腫れを繰り返している方や、変形性膝関節症と診断されてお悩みの方は、こちらもご覧ください。
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