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なぜ外反母趾になるの?①「偏平足と外反母趾」

こんにちは。

愛知県豊明市にある、HK LABOの服部 耕平です。

現在までに整形外科専門病院、デイサービス、トレーナー活動で様々な痛みでお困りの方の施術をさせて頂きました。

姿勢や歩き方などの動作から一人一人の方の痛みに合わせた治療をおこなっております。

 

今回は外反母趾について書いていきたいと思います。

 

☑ 歩くと痛い

☑ 足の親指が変形してきた

☑ 安静にしてても親指の付け根がズキズキする

☑ タオルギャザーなどのリハビリやインソールなどの装具でも症状が変わらない

 

外反母趾の方でこのような症状で悩まれている方、とても多いと思います。

外反母趾は進行して変形が強くなってしまうと、痛みは軽減できても変形自体は戻りません。

 

治療院や病院でもはっきりとした原因が不明のまま治療されている方もみえるのではないでしょうか。

外反母趾は勝手になるわけではありません。遺伝するわけでもありません。

 

 

イメージしにくいかもしれませんが、姿勢や歩き方にその原因は隠れています。

原因を見つけて初期の段階で正しい治療をすることで痛みは無くなりますし、進行も防げます。

 

どんどん変形や痛みが強くなって不安になっている方にこういった原因があるという事を少しでも知って頂ければと思います。

 

Contents

外反母趾ってどんな病気?

外反母趾というのは足の親指が外側(小指側)に曲がって変形してしまう病気です。親指が外を向いてしまうのと同時にその手前の中足骨という骨が内側に広がってしまうため、親指の付け根が内側に出っ張ります。

(標準整形外科学 p666 引用)

 

このように内側に出っ張るので歩くと靴と擦れて、赤くなってしまう事もあります。

 

 

靴と擦れるのでよく靴が原因とされやすいですが、個人的には靴が悪いから当たるというよりは外反母趾だから当たってしまうという事の方が多いと思います。(もちろん靴によっても影響は受けます。)

 

症状は「歩くと痛い。」という事がほとんどであり、ひどくなると夜間痛も出ることもあります。

 

治療法としてはタオルギャザー、ホフマン体操、装具療法などがあげられますが、これらだけでは改善しない方もみえると思います。

インソールも足に合わせてオーダーメイドで作らないとかえって悪化する場合もあります。

 

一見、同じように見える外反母趾でも、原因は人それじれ違い、痛みの出るタイミングも違います。

そのため、教科書的な治療やリハビリではなく個別の原因に合わせて治療を行う事が大切になります。

 

 

外反母趾になる関節

外反母趾は何処の関節が曲がっているのかを少し細かく説明すると、足の指の付け根には「基節骨」という骨があり、その手前には「中足骨」という骨があります。中足骨は足の甲の部分になります。

 

これは親指だけでなくどの指でもこのように構造になっています。

そして、この二つの骨が形成する関節を「MP関節」(中足指節間関節)といいます。

先ほども説明したように中足骨が内側に出っ張って、基節骨が小指側に曲がってしまっている状態が外反母趾という事です。

 

つまり出っ張るのはこの「MP関節」になります。

 

 

外反母趾の原因は?

ではここからは外反母趾になる原因について書いていこうと思います。

 

最初にも書いたようにはっきりとした原因がなく、自然と徐々に変形してくると思われがちですがそんなことはありません。

どちらかというとほとんどの場合がはっきりとした原因があります。

どんな原因かというと歩行時にMP関節がくの字に曲がるようなストレスが加わっているという事です。

 

歩き方というのは人それぞれ違うので、どのタイミングでこのストレスが加わっているかは人それぞれ違いますが、外反母趾で悩まれている方はどこかのタイミングでMP関節がくの時になるタイミングがあります。

この歩き方を長年続けていると、徐々に変形してくるという事です。

 

では、何が原因でそのような歩き方になってしまうのかというと、このようなものがあります。

 

① 偏平足

② 膝の捻じれ

③ 股関節の柔軟性の低下

④ 骨盤の後傾

④ 猫背

 

偏平足ぐらいは聞いたことがある方も多いかもしれませんが、足というのは全身を支える重要な部分になりますので、足の形には姿勢が大きく影響しています。

 

猫背なども書きましたが、猫背⇒偏平足⇒外反母趾、股関節の柔軟性低下⇒偏平足⇒外反母趾 のようにほとんどの場合が偏平足の原因でもあるので、それに関連する外反母趾にもなるという事です。

どのように関連しているかはまた順番に書いていこうと思いますが、今回は、偏平足と外反母趾の関係について書いていこうと思います。

 

偏平足と外反母趾

偏平足の原因についてはこちらの「偏平足の原因」に書いてるのでこちらを参考にしてみて下さい。

有痛性外脛骨・外脛骨障害でお困りの方へ。

 

ここでは偏平足になるとなぜ外反母指にになるのかという事を説明していきたいと思います。

 

まず偏平足とはどういうものかを少し説明していきたいと思います。

以前もお話したかもしれませんが、足首には距骨という大切な骨があります。足の痛みはこの距骨が問題になる事がとても多いです。

偏平足というのはこの距骨が内に倒れてしまい、足のアーチが下がってしまう事を言います。

 

本題はこの距骨が内倒れてしまうとなぜ外反母趾になるのかという事ですね。

その一つにアーチが低くなり偏平足になると中足骨が内側に開いてしまいます。

中足骨が開くと自然とMP関節の部分は内側に膨らむので外反母趾になりやすくなります。

 

 

次に立っている時や歩く時などは基本的には足は地面に固定されているような状態になります。

この状態で距骨が内向きの力が加わるという事は、言い方を変えると足先には外向きの力が加わるという事になります。

もう少しいうと、地面につま先だけ付いている状態で膝を内にねじるように力を入れるとつま先は外に曲がるような力が加わります。

この力が外反母趾を作り出す原因になってきます。

外反母趾を根本的に解決するためにはこういったストレスをいかに無くしていくかが重要になってきます。

この動きを無くすためには簡易な装具やタオルギャザーのようなリハビリだけでは難しい部分もあるので、個々に合わせて治療をしていく必要があります。

 

 

偏平足のケアの方法

ここからは偏平足は改善するのか、どうしたらいいのかという事を説明をしていきたいと思います。

 

まず偏平足は改善します。すぐにというわけではありませんが原因を見つけて地道に治療をしていけばほとんどの場合が改善します。

その原因で多いのがこの腓骨筋という筋肉です。

腓骨筋というのは外くるぶしの後方を通っています。

外くるぶしの後方を指で押さえて前後に動かすとゴロゴロとしている筋肉があると思います。

この筋肉が硬くなると踵が外に倒れて偏平足になりやすくなります。

 

偏平足の改善にはこの筋肉をほぐす必要があるので、この筋肉をまたぐように前後にゴロゴロと指でほぐしてもらうだけです。

 

ローラーなどがある方はこのふくらはぎの横の部分をローラーで転がしてほぐしてもらっても大丈夫です。

 

これを最初は1分程度から始めて、出来るようになってきたら3分~5分程度やってみてください。

ここがうまくリリース(ほぐれる)されると距骨が内に倒れずらくなり、足のアーチが少しずつ上がってくるので気になる方はやってみて下さい。

まとめ

今回は外反母指の原因に多い偏平足について書いていきました。

正直この外反母趾や偏平足はどうしたらいいのか分からなくて悩まれている方が多いと思います。

この外反母趾や変形性膝関節症・変形性股関節症は治療で治せるという事を知ってもらいたいと思っている分野でもあります。

 

こういった関節の変形を伴う痛みは治療が早ければ早いほど治療はスムーズに進みます。

治療で変形自体を戻せるわけではありませんので、変形が進行する前に治療をするという事が重要になるので、少しでも気になる方は放っておかずに専門家に診てもらってください。

そういった早期の治療が快適な生活や将来の手術の回避になると思います。

 

 

本日は長文を最後までお読み頂き本当にありがとうございます。

 

柔道整復師  服部 耕平

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