横座り(お姉さん座り)の股関節痛の改善方法
こんにちは。
愛知県豊明市にある、HK LABOの服部 耕平です。
現在までに整形外科専門病院、デイサービス、トレーナー活動で様々な痛みでお困りの方の施術をさせて頂きました。
姿勢や歩き方などの動作から一人一人の方の痛みに合わせた治療をおこなっております。
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はじめに
今回は横座り(お姉さん座り)の時の股関節痛の改善方法を解説します。
女座り、人魚座りとも呼ぶこともあるみたいですが、下の写真のような座り方です。
(引用 https://yogajournal.jp/7917)
横座りの痛みは横座りをしなければ避けられることもあると思います。
しかし、こういった痛みを放置しておくと後々変形性股関節症に進行することもあります。
特に臼蓋形成不全などで関節が浅いと言われたことがある方は要注意です。
変形性股関節症に進行させない為にもちょっとした痛みでも早めに改善することが大切になります。
この横座りは左右の股関節の動きが違うのでどちらの股関節に痛みが出ているかで治療法が変わりますが、
今回は写真の左股関節に痛みがあるいう前提で治療法を解説していきます。
横座りの股関節の動きは?
では、横座りの時に股関節はどのような形になっているのかを説明します。
横座りの時の足が出ている側の股関節(今回は左)は太ももを内に捻る動きになっています。
この動きは股関節の内旋と呼ばれる動きです。
さらに股関節を曲げる動きも入っています。
これは股関節の屈曲と呼ばれる動きになります。
横座りの左股関節はこの二つの動きが組み合わさっています。
特に今回のように横座りで股関節に痛みが出る方は内旋に問題があることが多いので、
股関節の内旋に注目していきます。
股関節内旋可動域のチェック方法
では、実際に可動域制限が有るのかチェック方法を説明します。
このチェック方法で左の股関節の方が可動域制限が有る方、
もしくはこのチェックですでに痛みが出る方はこの内旋可動域が問題になっている可能性が高いです。
ではチェック方法ですが、いくつかあります。
まずは簡単に仰向けで寝た状態でつま先を内に向けるように太ももを捻ってみて下さい。
これで、左右の内旋可動域を確認します。
2つ目はうつ伏せになって膝を曲げた状態で足を外に出すように太ももを捻ります。
これも内旋可動域のチェックになります。
左右差が無いか確認してみて下さい。
次に仰向けで膝を曲げた状態で、膝を内側に倒します。
これも内旋可動域のチェック方法になります。
最後に少し強引ですが、割座と呼ばれる座り方で確認します。
ぺたんこ座り、アヒル座りとも呼ぶみたいですね。
このチェック方法が横座りに一番近いチェック方法になりますが、
横座りで痛みが出る方はこの座り方でも痛みが出る可能性は高いので慎重に行ってください。
これでお尻が片方だけうまく下げられなかったり痛みが出れば内旋可動域の制限が有ると言えます。
内旋可動域制限の原因は?
次に股関節の内旋制限になる筋肉です。
これは内側広筋と呼ばれる太ももの内側にある筋肉です。
この筋肉は硬くなると太ももを内旋とは反対方向の外旋方向に向ける筋肉になります。
外旋方向に向くという事は内旋の邪魔をするとも言えます。
その為この内側広筋が硬くなっている場合は緩める必要があります。
これに加えて内転筋も内旋制限の原因になる筋肉です。
この内転筋も硬くなると太ももを外旋方向に引っ張り、内旋の制限になります。
筋膜リリースの方法
先ほど説明した内側広筋や内転筋の筋膜リリースを行います。
これは筋膜リリースのローラーを使って行います。
内ももにある筋肉になるので、うつ伏せになって股関節を開いて太ももの内側にローラーを当てます。
この状態でローラーを動かして太ももの内側の筋肉をリリースしていきます。
これも最初は痛いかもしれませんが徐々に痛みは軽減されると思います。
股関節に近い上部まで入念にリリースしてください。
もしローラーが無い方は手でも筋膜リリースは出来るので、試してみて下さい。
内転筋は少し開脚した状態で内ももに突っ張る筋肉があると思うので、
その筋肉を横断するようにゴリゴリとほぐしていきます。
内側広筋は内転筋よりも太ももの前面になるので、太ももの前に手を移動させて同じようにほぐしていきます。
どちらも大きな筋肉になるので、幅広くほぐしてみて下さい。
痛みはあると思いますが、若干痛みが出る強さの方がうまく筋膜リリースできるので、頑張って強めにやってみて下さい。
さらに筋膜リリースが出来たかどうかの確認として、
筋膜リリース後に先ほどの内旋可動域のチェック方法をもう一度やってみて下さい。
これで左右差が改善、もしくは痛みが減っていれば筋膜リリースが出来ているので、継続すると痛みが緩和されると思います。
最後に
今回は「横座り(お姉さん座り)の股関節痛の改善方法」について解説をしました。
明らかな関節の変形などがある方は別ですが、こういった痛みは整形などではっきりとした病名がつかないことも多いと思います。
そういったはっきりとしない痛みはリハビリを受けられずに、
どこで治療を受けたらいいかわからずに悩んでいる方もみえるのではないでしょうか。
そのような痛みでも必ず治療法はあるので諦めないでください。
僕の治療の根底にあるモチベーションの一つに必要のない手術を減らす、という想いがあります。
手術宣告された方の痛みを取ることもその一つですが、早期の段階で痛みを改善したり関節の動きを戻す事も将来の手術を無くす方法だと思います。
なかなか初期の段階でそこまでイメージできないかもしれませんが、今治療を行う事で将来の手術を無くせるかもしれません。
なので、股関節痛でお困りの方は今回の内容を一度試してみて下さい。
それで改善しなくても、改善方法は必ずありますので専門家に診てもらって下さい。
今回も最後までお読み頂きありがとうございました。
柔道整復師 服部 耕平