有痛性分裂膝蓋骨
ここでは有痛性分裂膝蓋骨の簡易的な概要のみの内容になっていますので、詳細や具体的な治療法を知りたい方はこちらをご覧ください。
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Contents
症状
クラブの活動などでスポーツをしている10歳代の男女にみられるますが、ときに成人にもみられます。
分裂部に症状がなく治療の必要がない場合も多くあります。有痛性の場合は走行やジャンプ時に膝前面に痛みを生じます。
大腿四頭筋の外側広筋の付着部でもある膝蓋骨(膝のお皿)の外上方に骨片を見とめられることが多く、分裂部に一致する圧痛が認められます。
原因
分裂膝蓋骨の原因ははっきりと特定されていませんが、先天的に分裂している場合や、骨が完成する前の成長軟骨部分は柔らかいため、膝蓋骨(膝のお皿)の上外側には強力な大腿四頭筋の腱が付着し、大腿四頭筋の外側広筋の張力の影響を受けやすいという物理的な環境下にあることから、骨形成が部分的に阻害された結果と考えられています。
大腿四頭筋の外側広筋への過剰な負荷によって起きる、分裂部への牽引力や摩擦力が痛みの原因となっています。
治療法
筋肉や関節の動きの評価を行い、痛みの原因となっている外側広筋に負担のかからないように、筋肉、筋膜、関節の動きを整えてから、悪い体の使い方を変えていくエクササイズを行い、患部にストレスのかからない体づくりをしていきます。