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肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)でお困りの方へ。

こんにちは。

愛知県豊明市にある、とよあけ接骨院ケアの服部 耕平です。

現在までに整形外科専門病院、デイサービス、トレーナー活動で様々な痛みでお困りの方の施術をさせて頂きました。

姿勢や歩き方などの動作から一人一人の方の痛みに合わせた治療をおこなっております。

 

 

今回は「肩関節周囲炎」について書いていこうと思います。

すこし小難しい名前ですが、いわゆる四十肩、五十肩と言われる疾患の事です。(凍結肩と呼ばれたりもします。)

 

☑ 腕が挙がらない

☑ 後ろに手を回せない

☑ 手を伸ばすと痛む

☑ 寝ている時に患側(痛みのある方)を下にして寝ると痛みが出る

☑ 常の肩周りにダルさがある

 

肩関節周囲炎でお困りの方はこのような症状でお困りの方が多いのではないでしょうか。

痛みの部位は肩後方、前方、外側など様々ですが、なぜこのように様々な症状が出るのかも書いていこうと思います。

 

肩関節周囲炎というと炎症期、拘縮期、解氷期(回復期)という順序で良くなるとされているため、自然と治ると思われている方も多くみえます.

たしかに自然と治る方もみえますが、個人的にはそういった方は少数派だと考えています。

仮に治ったとしても自然と治ったとしても、正常よりも動きが悪くなっている場合が多いのでリハビリや治療で治していく事をお勧めします。

 

当院ではこういった回復期を待つといった治療では無く、可動域制限を引き起こしている原因や、痛みの原因を見つけてそれに合わせて、少しでも早く完治するように治療をしていきます。

 

肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)ってどんな病気?

まずはここから説明していきたいと思いますが、実は肩関節周囲炎にははっきりとした定義がありません。

 

肩の痛みや腕が挙がらないなどの症状はありながら、骨折や脱臼、筋肉の損傷などが無く、痛みの原因がレントゲンやMRIではっきりとわからなかったものを総称して肩関節周囲炎と言います。

 

ただ原因不明だからと言って原因が無いというわけではありません。

 

あくまでもレントゲンなどではわからないというだけです。こういった痛みの原因は筋・筋膜や骨のアライメント(ズレ・歪み)を確認すると原因は見つかります。

ただその原因は様々なので、上記のように痛みの部位や症状も多種多様になるというわけです。

 

肩関節の構造

ここでは肩関節がどのようになっているかを簡単に説明していきます。

肩関節というのは腕の骨である「上腕骨」と「肩甲骨」と「鎖骨」から構成されています。

 

 

この上腕骨の上端がボールのような形となっているおかげで、肩関節は様々な方向に大きく動くようになっています。

 

肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)の原因は?

 

気になっている方が多い肩関節周囲炎の原因について説明します。

 

レントゲンやMRIではっきりとした原因が見つからないという事が前提なので、骨傷(骨折や骨挫傷など)や筋肉・腱の断裂がないという事ですね。

 

先ほども説明しましたが、この場合の多くは筋肉や筋膜が硬くなっていたり癒着を起こしていることが原因である可能性が高いです。

 

MRIでも筋肉の損傷や炎症は確認できますが、この筋肉の硬さや筋膜の動きまでは確認することが出来ません。

そのため徒手検査やアライメント(骨のズレ)、動きを確認しながら原因を見つけていく必要があります。

 

ここではその中でも良く遭遇する原因を2パターンに分けて紹介したいと思います。

 

 

腕を横から挙げると痛みが出る方

 

1つ目は腕を横から挙げる時に痛みが出る、もしくは可動域に制限が出て上がらないという方に向けてです。

 

前方からでも横からでもどちらでも痛みが出るという方は痛みの強さや可動域の差を確認してみてください。

そういった方は横から挙げた場合に痛みが強いか、早く痛みが出るという事ですね。

 

このような方は大胸筋という筋肉(もしくはその部分の筋膜)が原因になっている場合が多いです。

 

症状としては

 

☑ 後ろに手を伸ばした時に痛みが出る

☑ 肩の後方に痛みが出る

☑ 仰向けで寝ると痛みが出る

 

このような症状の方が多いように思います。

 

 

最終確認としては横に手を広げるように伸ばしてみてください。この動きで肩の後方や肩の外側に痛みが出る方はこの「大胸筋」という筋肉が硬くなっている可能性が高いです。

 

 

大胸筋というのは腕の前方についているため、前方から腕を挙げると少し緩むのですが、横から挙げたり手を後ろに伸ばすと突っ張ってしまうため、このような動きで痛みが出やすくなります。

 

 

このような症状が出る方は胸の前にある大胸筋のリリース(マッサージ)をする必要があります。

リリース方法は手でもボールでもどちらでも構いません。

 

身体の前の部分になるので、比較的リリースしやすいと思いますのでこのように少し強め(軽く痛みが出る程度)にほぐしてみて下さい。

 

 

時間は3分~5分程度を目安にリリースしてみて下さい。

 

筋膜リリース後にまた横から腕を挙げてみて、痛みが減るもしくは可動域が広がっているかどうかも確認してみて下さい。

 

 

腕を前方から挙げると痛みが出る方

次は前方から腕を挙げた際に痛みが出る、もしくは可動域に制限がるという方に向けてです。

 

先ほどと同じようにどちらも痛みが出るという方は、横から挙げた時よりも前から挙げた時に痛みが強い、または可動域が狭いという方にも当てはまると思います。

 

症状としては

 

☑ 前方に手を伸ばした時に痛みが出る

☑ 肩前方に痛みが出る

☑ 痛みのある方を下にして横向きに寝ると痛みが出る

 

という方が多いように感じます。

 

こちらも最終確認としては腕を胸に近づけるように折りたたんでみて下さい。腕の力だけではやりづらいと思うので、反対の手で軽く押してもらうとやりやすいと思います。

 

 

この動きで肩前方に痛みが出る方は肩後方にある「三角筋(後部)」「棘下筋」と呼ばれる筋肉が硬くなっている可能性が高くなります。

 

 

これらの筋肉は肩の後方にあるため横から挙げる時よりも前方から挙げる時に引き伸ばされ可動域の制限が起こりやすくなります。

 

これらの筋肉は肩の後方にあるため少しやりずらさがありますが、この辺りをイメージしてください。

 

 

 

筋膜リリースの方法は痛みの無い方の手で肩の上から後方に手を回してこの部分をゴリゴリとほぐす方法があります。

 

 

ただこの方法はある程度反対の方に柔軟性がある方にしかできないので、手が届かない方は無理せずにボールを使った方法を試してみて下さい。

 

ボールを使ったリリース方法は仰向けに寝た状態で先ほどの筋肉の場所にテニスボールや野球ボールを置き、身体を動かしてこの部分をほぐしていきます。

 

 

この部分は痛みが強く出やすいので、無理のない強さから始めてみて下さい。慣れてくるとだんだん強く力をかけられるようになると思います。

 

こちらも3分~5分を目安にリリースしてみて、リリース後は先ほどの腕を抱えて胸に近づける動きをしてみて、痛みが減っているかどうかを確認してみて下さい。

 

 

よくある質問

ここからはよくある質問を自分なりの見解で説明していきたいと思います。

一般的に言われているような内容とは少し違う部分もあるかもしれませんが、知識ももちろん大切ですが、まだ完全に解明されているわけではないので、実際に今まで患者さんをみさせて頂いて自分自身の経験を踏まえた内容になるので、個人的な見解が少し強いかもしれません。

 

放っておいても治るって本当?

このブログの最初にも少し書きましたが、これはよく聞かれますし、ネットでも参考書でも正直よく書かれています。

確かに中には自然と治ったという話を聞くこともありますが、そういった方は少数だと思います。

しかも、そういった方も完全に治っていると言える方はほとんどいないように感じています。

 

上でも書いたように根本的な原因が筋肉や筋膜の場合に、自然と柔軟性が改善されるという可能性はかなり少ないと思っているからです。

その為、自然と治ったと思われている方でも動きを見させて頂くと肩の動きは悪いままという事がほとんどです。

安静にしているうちに痛みは軽減しても、悪い動きは残っているので再発する可能性が高いように思います。

 

 

なぜ寝ている時に痛みが出るの?

寝ている時の痛みやだるさでお困りの方も多いのではないでしょうか。

 

これもよく痛みの出始めの炎症期では夜間痛が出やすいという事を言われることが多いと思います。確かにその可能性もありますが、実際には長い間痛みが続いている方が多いように感じます。

これに関してはその人それぞれに痛みの出る姿勢があってそれを回避すると痛みが少なくなると思っています。

 

先ほども少し書きましたが、肩後方の筋肉が硬くなると腕を内側にたたむような動きが硬くなります。

こういった方が痛みのある方を下にして横向きに寝ると可動域以上に肩を動かした状態で長時間いることになるので、段々と痛みが出てきてしまいます。

 

このように方が硬くなり、可動域が狭くなった状態でその可動域を必要とするような姿勢で寝ると痛みが出るように思います。

炎症期だから痛みが出るという理由であれば、姿勢に関わらず痛みは出ると思うので、今はこのように考えています。

 

 

普段は動かした方がいい?安静にした方がいい?

これに関しては少し曖昧な答えになりますが、「痛みの無い範囲で動かす」という事が重要になると思います。

 

安静にしすぎても筋・筋膜はどんどん硬くなってしまいますし。痛みが出ている状態で動かしても炎症が強くなるケースがあります。

炎症が強くなると一定期間は痛みが出やすくなるので、治療の妨げになります。

その為、「痛みの出ない範囲」という事が大切になってきます。

どちらかというと、これ以上硬くしないように最低限は動かすといった意味合いになります。

 

 

どれくらいの期間で治るの?

これも人によってそれぞれですが、四十肩・五十肩で来院される方は痛みや硬さが強くなってから気づいたり、治療を始めたりする方が多いように思います。

その為、治療の期間が他の痛みに比べて少し長くかかるように感じています。

目安としては3ヵ月~半年ぐらいかかる方が多いです。

 

 

 

まとめ

今回は四十肩・五十肩といわれる肩関節周囲炎について書いていきました。

原因がはっきりしていない方の痛みを総称した病名という事を知らなかった方は多いのではないでしょうか。

こういった抽象的な痛みはまだまだリハビリや治療法が確立されていません。「坐骨神経痛」「頚椎症」「急性腰痛症(ぎっくり腰)」などもこういった抽象的な痛みになります。

 

こういった痛みこそ僕たちのような治療家が細かく一人一人の身体をみさせて頂いて、筋肉や動きを細かくチェックしていく必要があると思っています。

1人でチェックして治すという事は、難しい部分もあるとは思いますが、一度試してみて下さい。

 

それでも改善がみられないようならしっかりと病院・クリニック、接骨院なども専門家に一度ご相談ください。

 

 

ご不明な点やご質問などあればLINE@やメールでお問い合わせ頂ければ、可能な限りお答えさせて頂きます。

どのようなお悩みでも構いませんので、遠慮なくご連絡ください。

 

本日は長文を最後までお読み頂き本当にありがとうございます。