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結局、何を何回やればいい?|糖尿病の運動メニュー(筋トレ+有酸素)を具体例で解説

前回のブログでは、糖尿病の運動を「頑張る」ではなく
強度・頻度・下半身の使い方で設計することが大切だとお伝えしました。

そして前回の最後に、次の3つを「次回はもっと具体的に」と予告しました。

今回(第5回)は、この3つを“そのまま実行できる形”でまとめます。
  • 糖尿病の方にとって安全な筋トレの回数・セット・負荷(RPE)の具体例
  • 歩行やバイクなど有酸素の強度の上げ方(インターバルの作り方)
  • 膝・腰が不安な方でもできる段階別メニュー例
※前回が少し長めになったので、今回は「迷わず実行できる」ことを優先して、
必要な部分だけを短く・分かりやすくまとめていきます。

まずは結論からいきます。

迷ったらこれ(最小で効く基本形)
・筋トレ(下半身):週2回
・有酸素(早歩きなど):週3回(または10分×複数回)
・強度:RPE 11〜13(息は弾むが会話できる)

次の章から、筋トレ→有酸素→段階別メニューの順で、具体例を出していきます。

 

筋トレ(下半身):安全に効かせる回数・セット・負荷(RPE)の具体例

前回までの内容を簡単に復習すると、糖尿病の運動では

  • 弱すぎると効きにくい
  • 強すぎると続かない(痛み・疲労・低血糖リスク)
  • だからRPE(きつさ)で「ちょうど良い強度」を作る

という考え方が大切でした。

ここからは「結局、何を何回やればいいの?」に答えるために、
そのまま実行できる形で具体例を出します。

まず、筋トレはシンプルに言うと下半身を週2〜3回やればOKです。
(ジムに行けない方でも、自宅メニューで十分組めます)

筋トレの基本ルール(最初の2〜4週間)
・頻度:週2回(慣れたら週3回)
・回数:8〜15回
・セット:1〜3セット(まずは2セットでOK)
・強度:RPE 11〜13(ややきつい/フォームは保てる)
・休憩:60〜90秒(息が整う程度)

RPE 11〜13の目安
・「あと2〜4回はできそう」くらいの余裕がある
・呼吸は上がるが、フォームは崩れない
・終わったあとに「下半身を使った感」が残る

まずはこれだけ:週2回メニュー(自宅OK)

最初のおすすめは週2回です。
続けやすく、回復もしやすいので「失敗しにくい」形になります。

  • 【Day A】
    ・D. ゴブレットスクワット:10〜12回 × 2セット(RPE 11〜13)
    ・E. ヒップリフト:12〜15回 × 2セット(RPE 11〜13)
    ・C. カーフレイズ:12〜15回 × 2セット
  • 【Day B】
    ・F. スプリットスクワット:左右 各8〜10回 × 2セット(RPE 11〜13)
    ・I. ルーマニアンデッドリフト:8〜10回 × 2セット(RPE 11〜13)
    ・C. カーフレイズ:12〜15回 × 2セット
ポイント
週2回でも十分です。大事なのは「継続して積み上がること」。
まずは2週間、これを無理なく回せる状態を作りましょう。

慣れてきたら:週3回メニュー(短めでOK)

週2回が問題なく回せるようになったら、週3回に増やしてもOKです。
ただし、1回を長くするより「短め×回数」で疲労を溜めにくくします。

  • 【Day 1】 ゴブレットスクワット 10回×2 + ヒップリフト 12回×2
  • 【Day 2】 スプリットスクワット 左右8回×2 + カーフレイズ 15回×2
  • 【Day 3】 RDL 8回×2 + 椅子スクワット 12回×1〜2(仕上げ)
「週3回」にする条件
・週2回をやっても疲労が残らない(翌日ぐったりしない)
・関節の痛みが増えない
・RPE 11〜13でフォームが保てる

膝・腰が不安な方:段階Aメニュー(痛みゼロ優先)

膝や腰が不安な方は、いきなり段階B〜Cの種目をやらなくてOKです。
まずは「痛みゼロで下半身を使える形」を作るのが最優先です。

  • 【段階A:週2回】
    ・A. 椅子スクワット:10〜12回 × 1〜2セット(RPE 11〜12)
    ・B. ヒップヒンジ(練習):10回 × 1〜2セット
    ・E. ヒップリフト:10〜12回 × 1〜2セット
    ・C. カーフレイズ:12〜15回 × 1〜2セット
痛みが出たらルール
・フォームを整えても痛い → 種目変更(無理に続けない)
・翌日に痛みが残る → 回数・セットを減らす/可動域を小さくする
“我慢して頑張る”ではなく“やり方を変える”が正解です。

負荷(RPE)の上げ方:迷わないための「進め方ルール」

筋トレは「できたら重くする」より、安全に積み上げる方が結果が出ます。
そこで、次のルールで進めると迷いません。

  • ルール①:2セット目までRPE 11以下で余裕なら、次回は「回数+1〜2回」または「重りを少し増やす」
  • ルール②:フォームが崩れる/背中が丸まるなら、重さは増やさず可動域を小さくする
  • ルール③:翌日に強い疲労・痛みが残るなら、次回はセット−1またはRPEを1下げる

この章のまとめ
・筋トレは下半身を週2回からで十分(慣れたら週3回)
・回数は8〜15回、強度はRPE 11〜13
・膝・腰が不安なら段階A(痛みゼロ)から始める
・進め方は「余裕なら少し上げる/無理なら少し下げる」でOK

次の章では、有酸素運動の強度の上げ方(インターバルの作り方)を、歩行・バイクそれぞれで具体的に紹介します。

有酸素運動:強度の上げ方(インターバルの作り方)

前の章では「筋トレ(下半身)を週2回から」という具体例を出しました。
次は、有酸素運動です。

有酸素は、長時間やることよりも、
「ちょうど良い強度」を作って積み上げることが大切です。

糖尿病の方が有酸素を続けやすく、効果も出やすい方法としておすすめなのが
「インターバル(強弱を交互にする)」です。

  • メリット①:息が少し上がる強度を作りやすい
  • メリット②:短時間でも“刺激”が入りやすい
  • メリット③:体調に合わせて強弱を調整できる
※インスリンや低血糖リスクがある薬を使用している方は、
運動で血糖が下がりすぎることがあります。
不安がある場合は運動前後の測定や、主治医の指示に沿って調整してください。

まずは目安:中強度(RPE 11〜13)を作る

  • RPE 11〜13:息は弾むが会話はできる(おすすめゾーン)
  • 会話テスト:会話OK=ちょうど良い/単語だけ=強すぎ

インターバルは、ここを作るための方法です。
「ずっと頑張る」必要はありません。

歩行(ウォーキング)のインターバル:まずはこの3パターン

ジムに行けない方でも、歩行のインターバルならすぐ始められます。

最初のおすすめ(まず2週間)
・週3回
・合計20〜30分
・強度:RPE 11〜13(速歩きで息が弾む程度)

  • ① 初心者向け(やさしい)
    普通歩き2分 + 速歩き1分 × 8〜10セット(合計24〜30分)
  • ② 標準(おすすめ)
    普通歩き1分 + 速歩き1分 × 10〜15セット(合計20〜30分)
  • ③ 少し強め(慣れてきたら)
    普通歩き1分 + 速歩き2分 × 6〜8セット(合計18〜24分)
速歩きの作り方(フォーム)
・歩幅を無理に広げるより、ピッチ(テンポ)を少し上げる
・上体はまっすぐ〜軽い前傾、腕を後ろに引く
・「息は弾むが会話はできる」を目安に

バイク(エアロバイク)のインターバル:膝が不安でもやりやすい

膝や腰が不安な方は、歩行よりバイクが合うこともあります。
(衝撃が少なく、強度調整がしやすい)

  • シート高:一番下ではなく、ペダル最下点で膝が軽く曲がる高さ
  • 姿勢:背中を丸めすぎず、ハンドルに頼りすぎない
  • 強度:RPE 11〜13(息が弾む)
  • ① 初心者向け
    軽め2分 + 少し重め1分 × 8〜10セット(合計24〜30分)
  • ② 標準(おすすめ)
    軽め1分 + 少し重め1分 × 10〜15セット(合計20〜30分)
  • ③ 少し強め(慣れてきたら)
    軽め1分 + 重め2分 × 6〜8セット(合計18〜24分)
バイクは「負荷(ダイヤル)」で強度調整ができるので、
“弱すぎ”になりにくいのがメリットです。

どれくらいの頻度でやる?(続く形が最優先)

有酸素は理想を言えば「週5日」ですが、まずは現実的にいきましょう。

  • 最低ライン:週2回
  • おすすめ:週3回
  • 余裕が出たら:週4〜5回(時間は短くてもOK)
分割でもOK
20分がきつければ「10分×2回」でもOK。
“続く形”を崩さないことが一番重要です。

強度を上げる「進め方」ルール(迷わない)

  • ルール①:速歩き(重め)がRPE 11以下で余裕なら、次回は「速歩きの時間+10〜20秒」または「セット数+1〜2」
  • ルール②:運動後にぐったりする/翌日に強い疲労が残るなら、次回は「セット数−1〜2」または「速歩きを短く」
  • ルール③:膝・腰が痛むなら、歩行→バイクへ切り替える/段差・坂を避ける
糖尿病の有酸素は「頑張りすぎない」が正解
“続けられる強度”で積み上げた方が、最終的に血糖は安定しやすくなります。

この章のまとめ
・有酸素は「長く」より「ちょうど良い強度」を作って積み上げる
・おすすめはインターバル(強弱を交互に)
・歩行:普通歩き+速歩きの組み合わせでOK
・バイク:膝が不安でも強度調整しやすい
・進め方は「余裕なら少し上げる/きついなら少し下げる」

次の章では、膝・腰が不安な方でも続けやすいように、
段階別メニュー(A→B→C)を「筋トレ+有酸素」でセットにして紹介します。

有酸素運動:強度の上げ方(インターバルの作り方)

前の章では「筋トレ(下半身)を週2回から」という具体例を出しました。
次は、有酸素運動です。

有酸素は、長時間やることよりも、
「ちょうど良い強度」を作って積み上げることが大切です。

糖尿病の方が有酸素を続けやすく、効果も出やすい方法としておすすめなのが
「インターバル(強弱を交互にする)」です。

  • メリット①:息が少し上がる強度を作りやすい
  • メリット②:短時間でも“刺激”が入りやすい
  • メリット③:体調に合わせて強弱を調整できる
※インスリンや低血糖リスクがある薬を使用している方は、
運動で血糖が下がりすぎることがあります。
不安がある場合は運動前後の測定や、主治医の指示に沿って調整してください。

まずは目安:中強度(RPE 11〜13)を作る

  • RPE 11〜13:息は弾むが会話はできる(おすすめゾーン)
  • 会話テスト:会話OK=ちょうど良い/単語だけ=強すぎ

インターバルは、ここを作るための方法です。
「ずっと頑張る」必要はありません。

歩行(ウォーキング)のインターバル:まずはこの3パターン

ジムに行けない方でも、歩行のインターバルならすぐ始められます。

最初のおすすめ(まず2週間)
・週3回
・合計20〜30分
・強度:RPE 11〜13(速歩きで息が弾む程度)

  • ① 初心者向け(やさしい)
    普通歩き2分 + 速歩き1分 × 8〜10セット(合計24〜30分)
  • ② 標準(おすすめ)
    普通歩き1分 + 速歩き1分 × 10〜15セット(合計20〜30分)
  • ③ 少し強め(慣れてきたら)
    普通歩き1分 + 速歩き2分 × 6〜8セット(合計18〜24分)
速歩きの作り方(フォーム)
・歩幅を無理に広げるより、ピッチ(テンポ)を少し上げる
・上体はまっすぐ〜軽い前傾、腕を後ろに引く
・「息は弾むが会話はできる」を目安に

バイク(エアロバイク)のインターバル:膝が不安でもやりやすい

膝や腰が不安な方は、歩行よりバイクが合うこともあります。
(衝撃が少なく、強度調整がしやすい)

  • シート高:一番下ではなく、ペダル最下点で膝が軽く曲がる高さ
  • 姿勢:背中を丸めすぎず、ハンドルに頼りすぎない
  • 強度:RPE 11〜13(息が弾む)
  • ① 初心者向け
    軽め2分 + 少し重め1分 × 8〜10セット(合計24〜30分)
  • ② 標準(おすすめ)
    軽め1分 + 少し重め1分 × 10〜15セット(合計20〜30分)
  • ③ 少し強め(慣れてきたら)
    軽め1分 + 重め2分 × 6〜8セット(合計18〜24分)
バイクは「負荷(ダイヤル)」で強度調整ができるので、
“弱すぎ”になりにくいのがメリットです。

どれくらいの頻度でやる?(続く形が最優先)

有酸素は理想を言えば「週5日」ですが、まずは現実的にいきましょう。

  • 最低ライン:週2回
  • おすすめ:週3回
  • 余裕が出たら:週4〜5回(時間は短くてもOK)
分割でもOK
20分がきつければ「10分×2回」でもOK。
“続く形”を崩さないことが一番重要です。

強度を上げる「進め方」ルール(迷わない)

  • ルール①:速歩き(重め)がRPE 11以下で余裕なら、次回は「速歩きの時間+10〜20秒」または「セット数+1〜2」
  • ルール②:運動後にぐったりする/翌日に強い疲労が残るなら、次回は「セット数−1〜2」または「速歩きを短く」
  • ルール③:膝・腰が痛むなら、歩行→バイクへ切り替える/段差・坂を避ける
糖尿病の有酸素は「頑張りすぎない」が正解
“続けられる強度”で積み上げた方が、最終的に血糖は安定しやすくなります。

この章のまとめ
・有酸素は「長く」より「ちょうど良い強度」を作って積み上げる
・おすすめはインターバル(強弱を交互に)
・歩行:普通歩き+速歩きの組み合わせでOK
・バイク:膝が不安でも強度調整しやすい
・進め方は「余裕なら少し上げる/きついなら少し下げる」

次の章では、膝・腰が不安な方でも続けやすいように、
段階別メニュー(A→B→C)を「筋トレ+有酸素」でセットにして紹介します。

まとめ:迷ったら「週2筋トレ+週3有酸素」からでOK

今回は、前回までの考え方(強度・頻度・下半身)を踏まえて、
「そのまま実行できる具体例」としてまとめました。

  • 糖尿病の方にとって安全な筋トレの回数・セット・負荷(RPE)の具体例
  • 歩行・バイクの強度の上げ方(インターバルの作り方)
  • 膝・腰が不安な方でもできる段階別メニュー例(A→B→C)
結論:糖尿病の運動は、
「頑張る」より「続く形に整える」ことで結果が出やすくなります。

もし「結局どうすればいいか分からない」と感じたら、
まずは次の“基本形”だけ作ってみてください。

迷ったらこれ(最小で効く基本形)
・筋トレ(下半身):週2回(RPE 11〜13)
・有酸素(歩行orバイク):週3回(20〜30分/インターバル可)
・膝・腰が不安なら:段階A(痛みゼロ)から

この形が回り始めると、

  • 運動が「続く」
  • 体力がつく
  • 下半身が安定する
  • 血糖が乱れにくくなる

という流れが作りやすくなります。

大事なのは、完璧を目指すことではありません。
・余裕がある日は少し上げる
・疲れた日は少し下げる
この調整ができる人ほど、長期的に結果が出やすくなります。

HK LABOでできること(相談導線)

もしあなたが

  • 運動しているのに数値が変わらない
  • 自己流でフォームが不安
  • 膝・腰が心配で下半身トレが怖い
  • 強度・頻度が合っているか分からない
  • 頑張りすぎて続かなかった経験がある

という状態なら、運動は「努力不足」ではなく、
設計(やり方・段階・負荷)が合っていないだけかもしれません。

HK LABOでは、
姿勢・歩き方・しゃがみ動作などから状態を評価し、
あなたに合う形で段階設定(A→B→C)を行いながら、
「安全に続く運動」を一緒に作っていきます。
糖尿病の運動は、やり方を間違えると「続かない」「痛い」「怖い」になりやすいです。
だからこそ、最初に“合う形”を作ってしまうことが、結果への近道になります。

「このメニュー、自分の場合はどれから始めるのがいい?」
「膝や腰が不安だけど、下半身を鍛えたい」
そんな方は、お気軽にご相談ください。

愛知県豊明市 整体&パーソナルトレーニング HK LABO

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