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有痛性分裂膝蓋骨の原因②

膝屈曲不良による分裂膝蓋骨

以前、O脚による分裂膝蓋骨の原因を説明しました。

有痛性分裂膝蓋骨の原因

 

今回は別に原因の説明します。

 

まず膝の屈曲というのは膝を曲げる動きです。

 

この太ももの前面には大腿四頭筋と呼ばれる筋肉があります。

 

膝を曲げる際にはこの大腿四頭筋が引き伸ばされます。

これはイメージしやすいと思います。

スポーツをやっている人はこんなストレッチをやったことある人も多いのではないでしょうか。

 

立って行うもも前(大腿四頭筋)のストレッチ

 

このストレッチで太もも前面に伸張感を感じるのはこの筋肉が伸ばされているからですね。

 

では、膝の屈曲がきれいに出来ていないというのはどのような状態なのか。

これを説明したいと思います。

 

大腿四頭筋は一つの塊のように見えますが、名前の通り4つの筋肉が組み合わさっています。

 

 

さらにこの下にも「中間広筋」と呼ばれる筋肉があります。

膝を曲げる時にはこの4つの筋肉が引き伸ばされることになります。

 

しかし、この4つの筋肉の柔軟性に差がある場合どうなるでしょうか。

 

今回は4つだとややこしくなるので、「内側広筋」と「外側広筋」で説明したいと思います。

 

例えば、外側広筋よりも内側広筋の方が硬い場合。

 

このケースで説明したいと思います。

 

内側広筋が硬いまま膝を曲げていくと途中で止まると思われるかもしれません。

しかし、そうではありません。

 

この状態で膝を曲げると内側の屈曲は内側広筋により止まりますが、外側は外側広筋に止められるまでは曲がります。

 

 

これが問題で、この場合に負荷がかかっているのは硬さのある内側広筋ではありません。

柔らかいはずの外側広筋になります。

 

筋肉は硬い方ではなく、柔らかく引き伸ばされる方に負担が集中します。

これはどこの関節にも言えることです。

 

不思議に思われる方もみえるかもしれませんが、厳密に言うとこういったケースはまっすぐ膝が曲がっていません。

今回のケースは内側が固まっているので、外側だけ曲がって下腿が内に向くように曲がっていきます。

これによってより外側広筋が必要以上に伸張されます。

 

 

 

これが前回の分裂膝蓋骨とは違う、屈曲制限によって起こる分裂膝蓋骨です。

 

このケースの場合に内転筋の筋膜リリースを行っても効果が出にくくなります。

その為、人それぞれの分裂膝蓋骨の原因がどこにあるのかを把握することがとても重要になります。

 

 

 

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