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踵骨骨端症(シーバー病・シーバー病)の原因と治療法

こんにちは。

 

愛知県豊明市にある、HK LABOの服部 耕平です。

現在までに整形外科専門病院、デイサービス、トレーナー活動で様々な痛みでお困りの方の施術をさせて頂きました。

姿勢や歩き方などの動作から一人一人の方の痛みに合わせた治療をおこなっております。

 

はじめに

 

今回は子供に多い足の疾患で「踵骨骨端症」という疾患について説明したいと思います。

「セーバー病」もしくは「シーバー病」と呼ばれたりもします。

 

骨端症というのは子供に起こりやすい骨の疾患で、成長痛と言われることもあります。

代表的な骨端症は膝のオスグッド病があります。

 

骨端症は成長痛といわれて、「使い過ぎ」を理由に運動を制限されるケースが多いと思います。

しかし、成長痛は「成長期に多い。」というだけで「成長期だから痛い」というわけではありません。

 

どの骨端症にも原因と解決策はあると考えています。

 

今回はその中の踵骨骨端症(シーバー病)の原因とHKLABOが考える治療法を解説したいと思います。

 

足の構造

 

まずは脚の構造を簡単に説明します。

足部というのはこのように28個の骨で構成されます。

 

 

今回の踵骨はそのまま踵の骨になります。

 

 

今回の踵骨骨端症はこの踵骨に問題が起きて痛みが出る疾患になります。

 

 

踵骨骨端症(シーバー病)ってなに?

 

ここからはシーバー病と呼び方を統一して説明していきます。

シーバー病は10歳前後の男の子に多い疾患です。

 

発育期の子供はまだ骨が完成されておらず柔らかい状態です。

その柔らかい骨端部にはアキレス腱が付着しており、このアキレス腱に過度な負荷がかかることで骨端部に繰り返し引っ張る力が加わったり、直接の圧迫力が加わることで血流障害や炎症が起こる疾患です。

 

場合によっては踵骨の骨端部が分裂するケースもあります。

 

 

 

症状

 

症状は

  • 踵の腫れ・圧痛(押すと痛い)
  • 歩くと痛い、走ると痛い
  • 運動後に踵に痛みが出る。
  • 踵が痛くてつま先立ちになる

 

などの症状があります。

 

 

一般的な原因・治療法

 

 

一般的な原因としては踵骨に付着しているアキレス腱に過度な負担がかかるため踵骨に牽引力が加わり炎症を起こすとされています。

 

 

その為、リハビリや治療ではアキレス腱の硬さが問題であると考えられ、ストレッチの指導を受ける事が多いと思います。

それで改善されていれば問題ありません。

しかし、それでは改善されない方もみえると思います。

 

ではなぜ解決しないのかを解説していきたいと思います。

 

 

踵骨骨端症・シーバー病の原因は?

 

ここからはHKLABOが考える原因を解説したいと思います。

 

先ほどはアキレス腱の牽引力が問題という事を書きました。

これ自体は間違っていないと思いますが、「なぜ牽引力が強くなっているのか」という事が重要だと思います。。

 

当院が考えるアキレス腱の牽引力が強くなる原因は2つあります。

1つは「足底腱膜の硬さ」、もう1つは「前脛骨筋の硬さ」この2つです。

ではこれらがなぜアキレス腱に影響を与えるのかを説明したいと思います。

 

 

足底腱膜の硬さが原因になる理由

 

原因の説明をする前に筋肉の特性について説明したいと思います。

写真のように硬いバンドと柔らかいバンドが繋げて引っ張るとどのように伸びるでしょうか。

 

 

 

これを引っ張るとこうなります。

 

 

柔らかいバンドの方がよく伸びます。

均等には伸びないという事です。

 

筋肉もこれと同じで隣り合った筋肉を引っ張ると柔らかい方がより伸びることになります。

そしてどちらに負担がかかっているかというと伸ばされている柔らかい筋肉の負担が増えます。

痛みが出るのも柔らかい方です。

なので、この場合にどちらの筋膜リリースをするかというと、痛みの出ている柔らかい筋肉ではなく原因になっている下腿筋肉です。

 

 

これを踏まえて足底腱膜とアキレス腱を見ていきます。

 

アキレス腱と足底腱膜は踵骨を介して隣り合った筋肉になります。

 

 

 

筋肉の硬さが均等になっていることはあまりなく、ほとんどの場合で差が出来ています。

 

シーバー病の方は、アキレス腱の方が柔らかくなっていることが多いです。

この状態で走ったり、ジャンプをした際にアキレス腱がより伸長されます。

 

こうなるとアキレス腱を介して踵骨には過度な負担が加わります。

 

これによって繰り返し踵骨には牽引力が加わるためシーバー病のようになり、痛みが出ます。

 

 

前脛骨筋の硬さが原因の場合

 

前脛骨筋はアキレス腱とは反対の脛の前方にある筋肉になります。

 

 

この筋肉はアキレス腱とは反対の役割があり足首を上に持ち上げる「背屈」と呼ばれる役割があります。

反対にアキレス腱はつま先を引き下げるような「底屈」呼ばれる役割があります。

 

この2つの筋肉は反対の作用があります。

 

そして前脛骨筋は硬くなると、底屈の邪魔をする筋肉になります。

 

 

この状態で底屈をしようとするとアキレス腱は普段よりも強い力で底屈をする必要があります。

この繰り返しの力によっても踵骨には過度な牽引力が加わるためセーバー病の原因になります。

 

当院の治療法

 

当院の治療ではこの2つのどちらが原因になっているかを評価をして原因になっている筋肉の筋膜リリースを行います。

 

足底腱膜の筋膜リリース

 

足底腱膜の筋膜リリースはそれほど難しくありません。

足底腱膜はこのように足の裏に張っている膜上の組織になります。

 

 

よくあるのはゴルフボールを踏んだ状態で圧をかけたままボールを転がしてみて下さい。

 

 

こちらが原因であればリリース直後から痛みに変化があると思います。

 

 

前脛骨筋の筋膜リリース

 

前脛骨筋の場合は手でほぐして頂くのが良いと思います。

前脛骨筋はこのようにすねの前方にある筋肉になります。

 

 

この部分を指で圧をかけながらほぐしていきます。

 

 

こちらも前脛骨筋が原因であればリリース直後から痛みに変化があると思います。

 

どちらが原因という事はなかなか自分で判断するのは難しいと思うので一度ほぐしてみて 効果が高い方を選んでいただけると良いと思います。

場合によっては両方の筋膜リリースが必要な場合もありますし、これら以外の原因がある場合もありますのでそこはご注意下さい。

 

どのくらいの期間で治る?

 

 

これは気になるところだと思いますし、人それぞれ違う部分なので断言するのは難しいですが、1~2カ月程度だと考えています。

人によって長くなる場合もありますが、当院にみえる方の中には半年や1年痛みが続いている方もみえます。

個人的にはそこまでかかる疾患ではないので、その場合はリハビリや治療の内容を見直す必要があると考えています。

 

 

最後に

 

今回は子供の踵の痛みの踵骨骨端症(シーバー病)について解説をしました。

 

シーバー病に限らず骨端症に悩んでいる学生は多いと思います。

成長痛・スポーツ障害と呼ばれるような疾患で困っている学生のサポートをしたいという気持ちが昔からあり、今も変わりません。

シーバー病の子はほとんどがスポーツをしている子なのですが、こういったスポーツ障害の影響は大きいと思っています。

その時期の半年や1年というのはとても大きいですし、中には痛みでスポーツをやめる子もいると思います。

そういった人が1日でも早く復帰するためにはこういった根本的な治療が必要だと思います。

 

ぜひ痛みでお困りの方は一度試してみて下さい。

もし変化がないと感じても、改善方法はあると思うのでプロの方に診てもらってください。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

服部 耕平

 

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