研究所

HOME > 研究所 > 下肢の治療 > オスグッド(成長痛)・ジャンパー膝 > 「太もものストレッチでオスグッドが治らない。」とお困りの方へ。

「太もものストレッチでオスグッドが治らない。」とお困りの方へ。

こんにちは。

愛知県豊明市にある、HK LABOの服部 耕平です。

現在までに整形外科専門病院、デイサービス、トレーナー活動で様々な痛みでお困りの方の施術をさせて頂きました。

姿勢や歩き方などの動作から一人一人の方の痛みに合わせた治療をおこなっております。

 

Contents

はじめに

 

今回は今までも何度か書いていますが、オスグッドについて書いていきます。

もうご存じの方も多いと思いますが、オスグッドは膝下の脛骨の脛骨粗面と呼ばれる場所に痛みが出るスポーツ障害です。

 

一概に「オスグッド」といっても、全員が同じ原因でなるわけではありません。

今までも何度かオスグッドについては解説をしていますので、

オスグッドでお困りの方はそちらも参考にしてみて下さい。

 

オスグッドでお困りの方へ。

本当にオスグッド? オスグッドと偽オスグッドの見分け方

膝の前方の痛み(オスグッドやジャンパー膝)の原因は姿勢や身体の使い方にあります!

膝の前方の痛み(オスグッドやジャンパー膝)の原因は姿勢や身体の使い方にあります! ②

膝の前方の痛み(オスグッドやジャンパー膝)の原因は姿勢や身体の使い方にあります! ③

膝の前方の痛み(オスグッドやジャンパー膝)の原因は姿勢や身体の使い方にあります! ④

 

並べると今までにもそこそこ書きましたが、まだ書くという事はまだ他にも原因や治し方があるという事です。

 

今回は整形や接骨院でよく説明される、

  • なぜ整形では太ももの大腿四頭筋のストレッチを説明されるのか?
  • それで効果が出ない人はなぜ効果が出ないのか。

 

という疑問とまで説明していないオスグッドの治療法について説明していきます。

 

オスグッド・シュラッタ―病って何?

 

オスグッドというのは、10代前半の男子に多いと言われている膝のスポーツ障害で、お皿の下の脛骨粗面に痛みが出ます。

バスケ、バレー、サッカーなどのジャンプ動作が多いスポーツに多いと言われていますが、

走る時に膝が痛いなど、様々なスポーツで発症します。

 

なぜ脛骨粗面に痛みが出るかというと前述したように、

脛骨粗面には大腿四頭筋と言われる筋肉が付着しています。

 

この大腿四頭筋は大きな筋肉でパワーもあります。

ジャンプ動作や走ることでこの大腿四頭筋が収縮して、

過度に骨が引っ張られる事で脛骨粗面に痛みや骨の変形が起こります。

 

これがオスグッド・シュラッタ―病と呼ばれる疾患になります。

 

 

なぜ四頭筋のストレッチの説明をされるの?

 

オスグッドで整形や接骨院を受診されたときにこのように四頭筋のストレッチの説明を受けることが多いと思います。

 

先ほども説明しましたが、オスグッドの痛みの原因である脛骨粗面には大腿四頭筋が集まった膝蓋靭帯が付着します。

 

なので、一般的にはこの大腿四頭筋が硬くなることで脛骨粗面の負担がかかり、

オスグッドになると考えられています。

 

そのため、この硬くなった大腿四頭筋を緩めればオスグッドが治ると考えて、

この太もものストレッチを説明されます。

 

 

これが間違いというわけではありません。

これで治る方もいると思います。

 

しかし、このブログを読まれている方は四頭筋のストレッチでは治らなくて

その理由や治し方を探されている方が多いのではないでしょうか。

 

では、なぜ四頭筋のストレッチでは治らなかったのか。

その理由を2つの視点で解説していきます。

 

 

なぜ太もも(大腿四頭筋)のストレッチで効果が出なかったのか

 

四頭筋のストレッチで治らない方の特徴を2つの視点で解説します。

1つはそもそも「大腿四頭筋の硬さが原因ではない」というパターンと

もう1つは「原因は大腿四頭筋にあるけど治らない」というパターンです。

 

大腿四頭筋の硬さが原因ではない

 

この場合はそもそも原因が違う部位にあり、原因を見誤っているため、

どれだけ丁寧に四頭筋のストレッチをしても治ることはありません。

なので、この場合は再度チェックをして、原因を正確に見つける必要があります。

 

原因は大腿四頭筋にあるけど治らない

 

こちらのパターンはストレッチや筋肉の特性を知る必要があります。

人の筋肉というのは硬さにバラつきがあり、硬いと言っても全てが一定の硬さではありません。

硬い部分もあれば柔らかい部分もあります。

 

筋肉というのはストレッチされたときに、均一に伸びるわけではありません。

柔らかい筋肉と硬い筋肉がある場合に柔らかい方が伸びるというのが筋肉の特徴です。

 

 

つまりどうゆう事かというと、本当に狙いたい硬い部分は伸ばせていないという事です。

大腿四頭筋は四頭という名前から想像つくように、4つの筋肉から構成されます。

この4つの筋肉が膝蓋骨に集合して、膝蓋靭帯となります。

 

この中の内側広筋が硬くなっていて伸ばしたくても、硬くなっている筋肉は伸ばしにくいため、

四頭筋のストレッチをしても実際には外側にある外側広筋が伸びている、という事がよくあります。

この場合はいくら四頭筋のストレッチをしても内側広筋が柔らかくならないので、痛みは軽減されません。

 

 

この「狙った筋肉が伸びていない」というのがうまく改善されない2つ目の理由です。

この場合は原因となっている部分を直接ほぐして緩めるのが有効になります。

 

 

大腿四頭筋以外の原因は?

 

今回は大腿四頭筋のストレッチでは治らない方に向けてなので、

大腿四頭筋以外のオスグッドの原因になる筋肉について説明します。

 

その筋肉はハムストリングスと腓腹筋になります。

ハムストリングスは太ももの後面にある筋肉です。

ハムストリングスというのは、大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋を合わせた総称をいいます。

 

 

腓腹筋はふくらはぎの筋肉です。

 

大腿四頭筋とは反対で後面に付く筋肉なのでオスグッドの原因としてはイメージしにくいかもしれません。

 

しかし、この二つの筋肉は大腿四頭筋の作用である「膝を伸ばす」動きの邪魔をします。

膝の後ろから引っ張って膝を伸ばしにくくします。

 

これによってハムストリングスと腓腹筋が硬くなると、

必要以上に四頭筋が収縮して膝を伸ばすことになるので、

四頭筋、膝蓋靭帯、脛骨粗面に負担がかかり、オスグッドにつながります。

 

その為、このケースの場合はハムストリングスや腓腹筋を緩めないとオスグッドの痛みは改善されません

 

ハムストリングス、腓腹筋の筋膜リリース

 

 

ここではこれらの筋肉の緩め方を説明します。

膝裏の4つの筋肉ですが、これらを一緒に見るとこうなっています。

 

4か所に分かれているのが分かると思います。

 

 

膝を伸ばして、膝裏に手を入れてこれらの筋肉を4つのエリアをイメージしてほぐしていきます。

 

4つとも膝裏では細くなっているので筋張った筋肉が触れると思います。

 

このようにボールを使って体重をかけてほぐしていく方法もあります。

 

 

腓腹筋の場合は同じようにふくらはぎ側において転がすとほぐれていきます。

 

筋肉を緩めるにはある程度、圧が必要になるので少し強めに圧をかけることがポイントになります。

 

3分~5分程度やってみて痛みが少しでも緩和されるならこの部分が原因になっている可能性が高いので、一度試してみて下さい。

 

最後に

 

今回は大腿四頭筋のストレッチでは治らないオスグッドについて解説しました。

最初にも説明しましたが、一概にオスグッドと言っても原因はいくつもあり、その原因の数だけ治療法もあります。

しかし、それさえ見極めればオスグッドは難しい疾患ではありません。

中には成長期が終わるまでは我慢させられたり、四頭筋のストレッチだけでなかなか治らない方もいると思います。

 

そのようなお悩みをお持ちの方は今回のハムストリングスと腓腹筋のマッサージで、

痛みが緩和されるかもしれませんので、一度試してみて下さい。

 

それで変わらなければまだ他の原因があると思うので、原因を探してくれる専門家に診てもらって下さい。

 

今回も最後までお読み頂きありがとうございました。

 

柔道整復師  服部 耕平

 

一覧へ戻る

TOPへ